平成17年度会津若松経営品質賞受賞企業発表

会津若松経営品質賞委員会(会長:岡本正耿)は、平成17年10月から約3ヶ月に渡り申請企業全ての審査を実施しました。その結果、本日(2月7日)開催した会津若松経営品質賞委員会にて平成17年度会津若松経営品質賞受賞企業を決定いたしましたので下記のとおり発表いたします。

大賞

株式会社ティーアンドエフカンパニー(現:株式会社ノマド)
Webサイト:http://www.nomadinc.co.jp/
代表者:代表取締役社長 本田 勝之助
所在地:会津若松市一箕町鶴賀上居合134-3
電話:0242-37-3550 FAX:0242-37-3551
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受賞理由

同社は、一昨年に会津若松経営品質賞「奨励賞」を受賞し、その際に指摘された改善課題の解決に真摯に取り組んできました。同時に、IT企業の枠にとどまらず、地域産品の知名度向上のための情報発信につとめ、さらには、学生スタッフに社員と同等の役割や権限をあたえ、社会人教育を徹底するなど、独自のビジネスモデルの確立に努めています。これらの活動のうち、特に、次の領域は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、高い評価が得られ、その仕組み、プロセス、取り組みは他企業にとって、経営改革・改善のための模範となる点が多く見られると判断し、会津若松経営品質賞「大賞」に決定しました。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)高い理想のビジョンの提示と全社員の意思統一の仕組み
同社は、高い理想のビジョンを掲げ、社員、学生メンバ-自らがバリュ-やミッション、ビジョンに共感して自発的に行動し自律して生き生きとした社会生活を送れる人たちの集合体としての組織を目指しており、BL-Will-Sheet(どんな人生を送りたいか)及びSL-Will-Sheet(どんな仕事ができるようになりたいか)によりビジョン、ミッション、価値観についての全オーナー・全社員の意思を統一させながらも、社員の成長程度、社会の要請、顧客の要望、学生の願いなどによってビジョンなどを柔軟に変化させている。

(2)組織風土、組織価値観の相互理解とそれらを行動へつなげる仕組み
同社は、コミュニケーションを重視したリーダーシップを発揮しており、専門領域の技術・能力を相互に発揮できる風土・環境の構築のため、週1回のOCM (オープン・コミュニケーション・ミーテイング)で組織風土に対しての考えを深めていることやGood&New(注1)でメンバー・スタッフ同士のつながりを深めると共に洞察力の向上と会話力の向上につなげていること、さらにTFスピリッツを明文化し、毎日の朝礼で自分の考えを発表しあうことにより、組織価値観に対しての相互理解と行動へつなげている。

※注1:24時間以内にあった良いことを発表するというトークシュミレーションで前向きな思考を促したり、他者から認められる(受容される)体験を積み重ねることで関係の良好化を図っています。毎日実行し、メンバー・スタッフの相互コミュニケーションを図っています。

(3)「自由に生きる力」を獲得するための個人能力開発と組織能力向上の仕組み
同社は、メンバー・スタッフが“守”・“破”・“離”の伝統芸能の成長プロセスに基づいた「自由に生きる力」を獲得するための教育を通して組織全体の活力を高める、独自性の高い組織能力向上の仕組みを構築している。
これらの能力開発の仕組みと相まって、BLシートと社長面談を通じてメンバー自身の自己実現に関しての考えをヒアリングし、目標管理制度の活用によって個人の成長と事業にける戦略課題と一致した目標管理を行い、その目標を達成するための能力要件を徹底し話し合いにより明確化している。 この活動を基に、守・破・離の成長プロセスモデルでの修養度レベル評価の目標設定により達成状況を把握している。

(4)大局観とJQAのフレームワークに基づく戦略策定と会議プロセスによる戦略展開の仕組み
同社は、戦略の策定の方法として、経営幹部による全6観(世界情勢観、社会観、情報観、事業観、業界観、価値観)のコンセンサスや前提条件のコミットメント、市場の変化・自社分析・BLシートに基づく個人のビジョンを活用しながら、JQAのフレームワークと思考法によるスピーディーな戦略策定・立案を実施している。
また、実行計画への展開と部門・チームへの展開として、戦略会議→ミーテイング→ショートMTGの会議プロセスによる基本的な展開プロセスが構築され、現場でのショートMTGを活用した改善に留まらず、戦略会議を頂点とした会議プロセスを通じて、達成状況の把握とレビュー・評価改善が機能している。
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