平成19年度会津若松経営品質賞受賞企業発表

会津若松経営品質賞委員会(会長:岡本正耿)は、平成19年10月から約3ヶ月に渡り申請企業全ての審査を実施しました。その結果、本日(2月12日)開催した会津若松経営品質賞委員会にて平成19年度会津若松経営品質賞受賞企業を決定いたしましたので下記のとおり発表いたします。

大賞

荒川産業株式会社
webサイト:http://www.amarc.co.jp/
代表者:代表取締役社長 荒川 洋二
所在地:喜多方字屋敷免3960
社員数:93名
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受賞理由

同組織は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、次の領域で他社からは模倣困難な独自能力が見られ、その取り組みの姿勢は、同社にとっての永続的発展と地域社会における経営改革・改善の模範となるものと思われます。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)独自朝礼や社内報などによる社員の自主性と創意工夫がなされる組織風土の醸成
社員の自主的な活動として、日々の出来事を社内報という形で発行し、これが全事業部の情報共有の仕組みとなっています。同時に、こうしてできた社内報に対して社員が相互に評価することによって、社員に対しては強い動機付けとなっています。こうした自主的に楽しく実行される活動が組織に活力を与え、同社の経営ビジョンである「ありがとうの追求」を実現し、「お客様に喜ばれる仕事」にもつながっています。

(2)地域社会における半公益企業としての自覚と責任
廃棄物処理業という半公益事業の特性に鑑み、「過疎地型環境社会」「美しい会津」を実現するため、経営幹部は自治体や地域の団体、各種委員会などに働きかけ、価値の共有を図っています。特に専門家の少ない自治体に対しては、廃棄物処理の専門家として様々なアドバイスを行うなど、地域における社会市民としての責任を果たしています。

(3)経営幹部の方針に基づいた確実な戦略の策定と遂行
経営幹部の方針を基に各事業部の方針が決定され、それが確実な実行計画へとブレークダウンされています。加えて、ブレークダウンされた戦略が経営幹部の方針との間でずれがないかという視点でのレビューもなされ、実行計画においても毎月のレビューが行われています。また、こうした実行計画の遂行は単に高度な仕組みが展開されているというだけではなく、社員の自主的な活動である社内報や、自己の考えを明確に表明する訓練ともなっている独自に工夫された朝礼などによって育まれた活力あふれる組織能力にも支えられています。
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奨励賞

アルテマイスター有限会社
webサイト:http://www.alte-meister.co.jp/
代表者:代表取締役社長 保志 康徳
所在地:会津若松市門田町大字一ノ堰字村東42
社員数:242名
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受賞理由

同組織は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、次の領域で経営品質向上に対する真摯な取り組みが見られ、その取り組みの姿勢は、今後地域の伝統的技術を活かした独自能力の構築を模索している組織や、一見ビジネスとしての事業対象が利益追求の考え方と相容れないように感じられる組織における経営改革・改善の模範となるものと思われます。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)理念・ミッション・価値に対する思考の変化による新しい価値提供への変革
仏壇・仏具・位牌等の宗教に関連する商品(モノ)を扱っていることに対して、自組織の提供価値はどこにあるのかを深く思考することにより、「和やかな家庭づくりのお手伝いをする」という新しい価値提供を見出しました。そして従来の伝統的・形式的な祈りの道具(モノ)の提供から、生活者個々の住環境や考え方に対応した「新しい祈りのかたち」を提案・提供することをミッションとして、その取り組みに誇りをもてる理念を確立し、理念達成に向けた全てのプロセスの再構築に取組んでいます。

(2)対話の風土を基盤とした価値観の共有に対するリーダーシップの発揮
「祈り」という特殊な領域を扱う組織として、その理念達成のためには社員一人ひとりが理念の本質をよく理解し、自律的に行動できることが必要であると位置づけ、そのために対話の風土を基盤としたリーダーシップをあらゆる機会を捉えて発揮しています。(1)「ランチョ」におけるトップとの対話、(2)「保志イズム塾」という研修の場における社員に対する組織の「想い」の噛み砕いた説明、(3)人事評価時の面接における徹底した対話による気づきの促し、(4) 日常的な現場巡回と声かけ、(5)重要なパートナーである販売店や製造パートナーに対するトップ直接の訪問と対話等によるリーダーシップの発揮は、社員満足の向上やパートナーとの良好な関係構築に効果を発揮していると捉えられます。

(3)国内一貫生産体制、精密木材加工能力、会津塗り等の伝統工芸の活用による独自能力の保持
仏壇・仏具・位牌等の当社の主製品の競合他社が、価格競争により中国等での海外生産へ移行する中、原木から最終製品までの一貫生産体制を維持しています。そのことにより、メンテナンス体制や、生活者の要望する個別の「新しい祈りのかたち」に対応できる開発力等において、独自能力としての強みを発揮しています。また会津塗り等の伝統工芸を大事にし、維持していることが地域への貢献にも役立っていると捉えられます。
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