平成20年度会津若松経営品質賞受賞企業発表

会津若松経営品質賞委員会(会長:岡本正耿)は、平成20年10月から約3ヶ月に渡り申請企業全ての審査を実施しました。その結果、2月12日開催した会津若松経営品質賞委員会にて平成20年度会津若松経営品質賞受賞企業を決定いたしましたので下記のとおり発表いたします。

奨励賞

有限会社白水堂
WEBサイト:http://blog.livedoor.jp/mph/
代表者:代表取締役社長 小林 明人
所在地:会津若松市米代2丁目2-5
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受賞理由

同組織は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、次の領域で経営品質向上に対する真摯な取り組みが見られ、その取り組みの姿勢は、今後地域の伝統的技術を活かした独自能力の構築を模索している組織や、一見ビジネスとしての事業対象が利益追求の考え方と相容れないように感じられる組織における経営改革・改善の模範となるものと思われます。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)地域における白水堂ブランド、ステイタス
昭和22年の創業以来一貫して「地域の音楽文化の普及活動を行ないながら、音楽(楽器)の付加価値を提供し、その人々と成果の喜びを分かち合うこと」を基本的な価値観に61年にわたって受け継いできた歴史から醸成された「白水堂」のブランドが、地域随一の充実した店舗・教室施設や設備、30名を超える講師陣、長い歴史の中で培ってきた顧客資産によって、今後の事業展開に確かな形で継承されている。
加えて独自能力を活かした「福島県ジュニアピアノコンクール」などの地域社会への貢献活動を通じてステイタスを高め、社会貢献と事業活動が相互に好影響しながら大きな循環となって、確固たる信頼感が、講師・社員はもとより顧客・地域に醸成されている。

(2)積極的に新しいものに取り組んでいこうとする革新性と、それを支援する活動との連携
経営トップ自らが率先して、音楽教室の稼働率を高めること、あるいは生徒の確保・拡大を図る目的で、音楽教室のプログラム編成に携わるとともに、新たな需要を獲得するため音楽教室業界のさきがけとなって「ヤマハ音もだちクラブ」などの導入を進め
新たな価値の提供に積極的に取組んでいる。
また、教室運営に当たっての課題の両輪となっている講師と生徒の確保を同時に果たすために、1日体験レッスンの参加者数や入会者数などの目標・自己評価基準を設定して、音楽教室の生徒募集の企画・実施やレッスン会場の開拓を運営し、こうした音楽教室における新たな価値提供への支援が行なわれている。

(3)白水堂の価値観を基礎に、積極的に他から学んで積極的に取り入れる組織風土
「白水堂スタンダードの基本的な考え方」と「白水堂スタンダードチェックリスト」に基づいて「行動計画書」に個人の成長目標とその結果を記録することで、白水堂の持つ価値観に基づく自由闊達な活動を社員1人ひとりに促している。こうした取組みは社員のみならず、音楽教室においての価値提供の担い手となる講師にも展開され、音楽教室の生徒を含めた白水堂の独自の「学風」を形成し、そうした中から次代の指導者を育成するプロセスともなっている。
店舗運営においても、地域内の同業他社のみならず広く範を求め、日本経営品質賞受賞組織のベストプラクティスを社員全員で学んで、例えば顧客応対基準の話し合いやPOPの作成などにおいて、自社に活かす姿勢が現れている。
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平成19年度会津若松経営品質賞受賞企業発表

会津若松経営品質賞委員会(会長:岡本正耿)は、平成19年10月から約3ヶ月に渡り申請企業全ての審査を実施しました。その結果、本日(2月12日)開催した会津若松経営品質賞委員会にて平成19年度会津若松経営品質賞受賞企業を決定いたしましたので下記のとおり発表いたします。

大賞

荒川産業株式会社
webサイト:http://www.amarc.co.jp/
代表者:代表取締役社長 荒川 洋二
所在地:喜多方字屋敷免3960
社員数:93名
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受賞理由

同組織は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、次の領域で他社からは模倣困難な独自能力が見られ、その取り組みの姿勢は、同社にとっての永続的発展と地域社会における経営改革・改善の模範となるものと思われます。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)独自朝礼や社内報などによる社員の自主性と創意工夫がなされる組織風土の醸成
社員の自主的な活動として、日々の出来事を社内報という形で発行し、これが全事業部の情報共有の仕組みとなっています。同時に、こうしてできた社内報に対して社員が相互に評価することによって、社員に対しては強い動機付けとなっています。こうした自主的に楽しく実行される活動が組織に活力を与え、同社の経営ビジョンである「ありがとうの追求」を実現し、「お客様に喜ばれる仕事」にもつながっています。

(2)地域社会における半公益企業としての自覚と責任
廃棄物処理業という半公益事業の特性に鑑み、「過疎地型環境社会」「美しい会津」を実現するため、経営幹部は自治体や地域の団体、各種委員会などに働きかけ、価値の共有を図っています。特に専門家の少ない自治体に対しては、廃棄物処理の専門家として様々なアドバイスを行うなど、地域における社会市民としての責任を果たしています。

(3)経営幹部の方針に基づいた確実な戦略の策定と遂行
経営幹部の方針を基に各事業部の方針が決定され、それが確実な実行計画へとブレークダウンされています。加えて、ブレークダウンされた戦略が経営幹部の方針との間でずれがないかという視点でのレビューもなされ、実行計画においても毎月のレビューが行われています。また、こうした実行計画の遂行は単に高度な仕組みが展開されているというだけではなく、社員の自主的な活動である社内報や、自己の考えを明確に表明する訓練ともなっている独自に工夫された朝礼などによって育まれた活力あふれる組織能力にも支えられています。
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奨励賞

アルテマイスター有限会社
webサイト:http://www.alte-meister.co.jp/
代表者:代表取締役社長 保志 康徳
所在地:会津若松市門田町大字一ノ堰字村東42
社員数:242名
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受賞理由

同組織は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、次の領域で経営品質向上に対する真摯な取り組みが見られ、その取り組みの姿勢は、今後地域の伝統的技術を活かした独自能力の構築を模索している組織や、一見ビジネスとしての事業対象が利益追求の考え方と相容れないように感じられる組織における経営改革・改善の模範となるものと思われます。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)理念・ミッション・価値に対する思考の変化による新しい価値提供への変革
仏壇・仏具・位牌等の宗教に関連する商品(モノ)を扱っていることに対して、自組織の提供価値はどこにあるのかを深く思考することにより、「和やかな家庭づくりのお手伝いをする」という新しい価値提供を見出しました。そして従来の伝統的・形式的な祈りの道具(モノ)の提供から、生活者個々の住環境や考え方に対応した「新しい祈りのかたち」を提案・提供することをミッションとして、その取り組みに誇りをもてる理念を確立し、理念達成に向けた全てのプロセスの再構築に取組んでいます。

(2)対話の風土を基盤とした価値観の共有に対するリーダーシップの発揮
「祈り」という特殊な領域を扱う組織として、その理念達成のためには社員一人ひとりが理念の本質をよく理解し、自律的に行動できることが必要であると位置づけ、そのために対話の風土を基盤としたリーダーシップをあらゆる機会を捉えて発揮しています。(1)「ランチョ」におけるトップとの対話、(2)「保志イズム塾」という研修の場における社員に対する組織の「想い」の噛み砕いた説明、(3)人事評価時の面接における徹底した対話による気づきの促し、(4) 日常的な現場巡回と声かけ、(5)重要なパートナーである販売店や製造パートナーに対するトップ直接の訪問と対話等によるリーダーシップの発揮は、社員満足の向上やパートナーとの良好な関係構築に効果を発揮していると捉えられます。

(3)国内一貫生産体制、精密木材加工能力、会津塗り等の伝統工芸の活用による独自能力の保持
仏壇・仏具・位牌等の当社の主製品の競合他社が、価格競争により中国等での海外生産へ移行する中、原木から最終製品までの一貫生産体制を維持しています。そのことにより、メンテナンス体制や、生活者の要望する個別の「新しい祈りのかたち」に対応できる開発力等において、独自能力としての強みを発揮しています。また会津塗り等の伝統工芸を大事にし、維持していることが地域への貢献にも役立っていると捉えられます。
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平成18年度会津若松経営品質賞受賞企業発表

会津若松経営品質賞委員会(会長:岡本正耿)は、平成18年10月から約3ヶ月に渡り申請企業全ての審査を実施しました。その結果、本日(2月14日) 開催した会津若松経営品質賞委員会にて平成18年度会津若松経営品質賞受賞企業を決定いたしましたので下記のとおり発表いたします。

奨励賞

会津若松市役所 総務部 人事課
代表者:人事課長 羽田喜久馬
所在地:会津若松市東栄町3番46号
電話:0242-39-1213 FAX:0242-39-1411
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受賞理由

同課は、市民本位の行政サービスを実現するために、会津若松市の庁内各組織に先駆け行政経営品質向上に取り組み、その経験や革新のノウハウづくりを通じて、全庁を真の市民価値を捉えた組織に変革していこうとされています。
今回の審査にあたっては、課内のグループ、職員がこの変革の意味するところを理解し、自らの革新のための取組み・活動を如何に行っているのかを、大きな審査の視点として評価を行いました。
また、この視点に基づき、組織の目標を実現するための要件として、「夢と活力にあふれた組織像の策定とその実現に向けた活動」、「今までの行政の論理・都合を打破する職員の意識改革」、「市民が必要とする人材づくり」、「組織の壁を越えたコミュニケーション」を考察し、これが各カテゴリーのなかでどのように具現化されているのかを評価しました。
その結果、グループ制をベースに業務担当者に一定の権限と責任を与え、課員の主体性・自律性を醸成するリーダーシップ、市民や組織が望む人材像を明確にした上で、ビジネスパートナーと一体化し推進している人材開発の取り組み、行政機関としての市民や市職員の意見を聴く取り組みなどを評価し、会津若松経営品質賞「奨励賞」に決定しました。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)対話重視をベースとした行政経営品質向上を進めるリーダーシップの発揮
会津若松市役所全庁への展開を視野に、その先達として行政経営品質向上に取り組まれています。この取り組みの中で、課長はじめ幹部が課内での対話を重視し、課員相互に意見を言いやすい雰囲気を意識的につくることにより、課員自身の気づきを高め、また、グループリーダー・主担当者の責任や権限をより高いものにしていくエンパワーメントの強化は、従来からの「官職」の殻を打ち破る、まさに経営革新の活動として実践されています。

(2)市民が求める人材像の開発に向けた育成システムの確立
市職員の能力開発を担当する当組織は、市民が求めている人材像から職員の人材育成の基本方針を定め、これに基づき、職員に必要な能力、教育推進体制などを明確にした人材開発を行っています。この体系的な人材育成システムと相俟って、「ふくしま自治研修センター」と密接な連携をとった職員研修を行うことにより、「自ら考え行動して行く人材づくり」に成果を上げています。

(3)市民本位の行政サービスの実現に向けた積極的な取組み
公務員としてのモラルと法令を遵守することを基本原則とし、職員倫理規定、交通事故等に関わる懲戒基準を制定・徹底するなどの職員の倫理意識高揚が図られ、市民の信頼を得ています。また、当組織により、「市長への手紙」や電子メールでの「市民の意見を聴く仕組み」、毎年3月~4月の「サービス向上運動期間」での「市長への提案ポスト」などが運用され、広く市民の意見を集められています。こうした市民の声を職員の意識改革や一課一改善に結び付け、市民本位の行政サービス全庁実現に向けた活動が積極的に行われています。
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平成17年度会津若松経営品質賞受賞企業発表

会津若松経営品質賞委員会(会長:岡本正耿)は、平成17年10月から約3ヶ月に渡り申請企業全ての審査を実施しました。その結果、本日(2月7日)開催した会津若松経営品質賞委員会にて平成17年度会津若松経営品質賞受賞企業を決定いたしましたので下記のとおり発表いたします。

大賞

株式会社ティーアンドエフカンパニー(現:株式会社ノマド)
Webサイト:http://www.nomadinc.co.jp/
代表者:代表取締役社長 本田 勝之助
所在地:会津若松市一箕町鶴賀上居合134-3
電話:0242-37-3550 FAX:0242-37-3551
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受賞理由

同社は、一昨年に会津若松経営品質賞「奨励賞」を受賞し、その際に指摘された改善課題の解決に真摯に取り組んできました。同時に、IT企業の枠にとどまらず、地域産品の知名度向上のための情報発信につとめ、さらには、学生スタッフに社員と同等の役割や権限をあたえ、社会人教育を徹底するなど、独自のビジネスモデルの確立に努めています。これらの活動のうち、特に、次の領域は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、高い評価が得られ、その仕組み、プロセス、取り組みは他企業にとって、経営改革・改善のための模範となる点が多く見られると判断し、会津若松経営品質賞「大賞」に決定しました。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)高い理想のビジョンの提示と全社員の意思統一の仕組み
同社は、高い理想のビジョンを掲げ、社員、学生メンバ-自らがバリュ-やミッション、ビジョンに共感して自発的に行動し自律して生き生きとした社会生活を送れる人たちの集合体としての組織を目指しており、BL-Will-Sheet(どんな人生を送りたいか)及びSL-Will-Sheet(どんな仕事ができるようになりたいか)によりビジョン、ミッション、価値観についての全オーナー・全社員の意思を統一させながらも、社員の成長程度、社会の要請、顧客の要望、学生の願いなどによってビジョンなどを柔軟に変化させている。

(2)組織風土、組織価値観の相互理解とそれらを行動へつなげる仕組み
同社は、コミュニケーションを重視したリーダーシップを発揮しており、専門領域の技術・能力を相互に発揮できる風土・環境の構築のため、週1回のOCM (オープン・コミュニケーション・ミーテイング)で組織風土に対しての考えを深めていることやGood&New(注1)でメンバー・スタッフ同士のつながりを深めると共に洞察力の向上と会話力の向上につなげていること、さらにTFスピリッツを明文化し、毎日の朝礼で自分の考えを発表しあうことにより、組織価値観に対しての相互理解と行動へつなげている。

※注1:24時間以内にあった良いことを発表するというトークシュミレーションで前向きな思考を促したり、他者から認められる(受容される)体験を積み重ねることで関係の良好化を図っています。毎日実行し、メンバー・スタッフの相互コミュニケーションを図っています。

(3)「自由に生きる力」を獲得するための個人能力開発と組織能力向上の仕組み
同社は、メンバー・スタッフが“守”・“破”・“離”の伝統芸能の成長プロセスに基づいた「自由に生きる力」を獲得するための教育を通して組織全体の活力を高める、独自性の高い組織能力向上の仕組みを構築している。
これらの能力開発の仕組みと相まって、BLシートと社長面談を通じてメンバー自身の自己実現に関しての考えをヒアリングし、目標管理制度の活用によって個人の成長と事業にける戦略課題と一致した目標管理を行い、その目標を達成するための能力要件を徹底し話し合いにより明確化している。 この活動を基に、守・破・離の成長プロセスモデルでの修養度レベル評価の目標設定により達成状況を把握している。

(4)大局観とJQAのフレームワークに基づく戦略策定と会議プロセスによる戦略展開の仕組み
同社は、戦略の策定の方法として、経営幹部による全6観(世界情勢観、社会観、情報観、事業観、業界観、価値観)のコンセンサスや前提条件のコミットメント、市場の変化・自社分析・BLシートに基づく個人のビジョンを活用しながら、JQAのフレームワークと思考法によるスピーディーな戦略策定・立案を実施している。
また、実行計画への展開と部門・チームへの展開として、戦略会議→ミーテイング→ショートMTGの会議プロセスによる基本的な展開プロセスが構築され、現場でのショートMTGを活用した改善に留まらず、戦略会議を頂点とした会議プロセスを通じて、達成状況の把握とレビュー・評価改善が機能している。
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平成16年度会津若松経営品質賞受賞企業発表

会津若松経営品質賞委員会(会長:岡本正耿)は、平成16年11月から約3ヶ月に渡り申請企業全ての審査を実施いたしました。その結果、本日2月8日に開催した会津若松経営品質賞委員会にて平成16年度会津若松経営品質賞受賞企業を決定いたしましたので下記のとおり発表いたします。

大賞

会津三菱自動車販売株式会社
Webサイト:http://aizummc.jp/
代表者:代表取締役社長 宮森 正弘
所在地:会津若松市町北町大字藤室字達磨168番地1
社員数:28名
電話:0242-25-2711 FAX:0242-25-2714
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受賞理由

会津三菱自動車販売株式会社は、三菱自動車のリコール問題による厳しい経営環境にある中、経営幹部の主導のもと全社一丸となってこの危機を乗り切りつつある。お客様本位の考え方のもとに他のディーラーが販売した車のサービスまでをも受け入れ、顧客から高い評価を得ている。全国の三菱ディーラーが相次いで閉店していく中で、地元独立資本の法人として利益体質を実現できている。
会津三菱自動車販売株式会社は、会津若松経営品質賞アセスメント基準に照らして、次の領域で高い評価が得られ、その取り組み姿勢、プロセス及び仕組み他企業にとって、経営改革・改善のための模範となる点が多く見られる。

(1)頑なまでの人との信頼関係、人材重視、地元重視の信念を貫く経営
歴史ある会津の風土・文化・気質を重んじ、特に人との信頼関係(信義)、人材重視及び地元重視の経営を貫き、当社を取巻く数々の難問に立ち向かいながらも、リストラを行わず乗り切ってきた。この揺るぎない経営姿勢に対する顧客を含む利害関係者の熱き信頼を得ている。

(2)経営幹部が中心となった経営革新への積極的取り組み
組織を取巻く厳しい環境も踏まえ、新しい考えに基づく経営革新が必要との認識を経営幹部で共有し、経営感覚を高める活動を積極的に行い、社内は基より社外にも情報発信し経営品質向上活動に着実に取り組み成果を上げつつある。

(3)自発的チーム活動を重視した顧客から評価される組織造り
チーム活動を大事にし、顧客から評価される組織造りに全ての組織が係わり、実践することでお客様から多くのお褒めを頂くようになり、近隣のディーラーから注目を集めるような状況になりつつある。さらに、このような職場環境造りが社員の自発的活動で始まった中越地震への支援活動が、自然体で組織活動に変化するようになっている。

審査を通して認められた主な強みは次の通りです

(1)経営幹部が経営感覚を醸成し、率先して現場に出向き、社員及び顧客との積極的対話
経営を取巻く環境の厳しさを認識し、社員及び顧客の不安を払拭するために、経営幹部が経営感覚を高めるための勉強を行い、さらに自ら社内講師になって社員への展開や週5日の目標を設定して現場に出向き、社員・顧客と積極的に対話し、信頼感の維持につなげています。このような活動が若手チームの結成・活動にも反映され、それを経営幹部が支援することで組織的な課題解決力の向上につながり、三菱自動車の各ディーラーが業績に苦しむ中2001年以降黒字基調の維持につながっていると評価されます。

(2)全社員の危機共有と自発的活動
三菱自動車のリコール問題より発生した危機的状況を社員で共有し、それを打開するための課題を社員参画による委員会においてSWOT分析し、「中古車部門の強化」、「ショールームの強化」、「フロント回りの強化」、「サービスメカニックの強化」を戦略課題として特定し、顧客サービス面、人材面、修理サービス面での戦略的考え方による改善に取組みが始まっていました。特に、顧客接点のサービス強化については、組織横断チームで全社的な支援施策について話合い、具体的な施策を立案・実践し、その結果、顧客が自主的に記述する店頭アンケートが増加し、多くのお褒めの言葉を頂いている状態につながっていると評価できます。

(3)若手社員の自覚を促し、自主性ある社員の育成
サービスメカニックの責任感の向上と技術力向上への意欲を増大させるため、立候補制による修理作業の担当と顧客への名刺渡し、そして修理作業内容についても担当メカニックが顧客と直接対話し、自己完結型で対応することによる修理内容に責任意識を持った業務遂行により、顧客から評価を受けるメカニックチームとなっていると評価されます。また、新入社員と希望者には経営幹部が1年、TAなどを活用し、業務活動に対する目的・改善策について、「何が目的?」、「何が原因?」などを問いかけるとともに、対話と日報を通して仕事に対する考え方や取り組み方を指導し、自発的に考え・行動していく“人づくり”の基盤構築につながって、例えば「作業工程ボード」などの業務改善として成果が出てきていることを確認しました。

(4)相互協力の雰囲気や連帯感
「あなただから、この店だから」とお客様から選ばれる店づくりを目指し「田舎の親身な町のお医者さん」ストーリーによって、社員に目指したい顧客対応について組織全体に理解と浸透がされつつあります。さらに、社員チームでオケージョン毎のニーズを話し合い共有化し、店全体でお客様への応対をサポートする体制を築き、その結果、来店者数が前年比日平均で50%増加し、近隣ディーラーから注目を集めるような状況になりつつあることを確認しました。さらに新潟中越地震の支援バザーにおいては、社員一人の提案から始まったものが自然体として組織全体の展開になり、多くの協賛を得、地元の新聞にも取り上げられるような状態は評価されます。
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